2002年09月29日02時49分掲載
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個人情報保護法案、あくまで廃案を求める動き
【東京29日=ベリタ通信】個人情報保護法案に反対する「共同アピールの会」が主催する「9・28東京頂上決戦」が28日、東京・読売ホールで開催された。ノンフィクションライターの佐野真一さんが開会宣言したあと、井上ひさし、櫻井よしこ、筑紫哲也さんらがビデオ参加したほか、マッドアマノ、鈴木邦男、福島瑞穂さんらがあいさつした。弁護士の梓沢和幸さんは「個人情報保護法案の39条3項と61条の条文をよく読んでほしい。これによって市民団体も簡単に摘発されるようになる」と警告したほか、ジャーナリストの大谷昭宏さんは「臨時国会で継続審議になったから一安心ということではなく、北朝鮮の拉致問題がクローズアップされるなか、スパイ防止法のようなものが必要だというような流れになる危険性がある」と訴えた。
さらに、吉岡忍さんらによる対論のコーナーで、田原総一朗、有田芳生さんらが「治安と不安」というテーマで対論したほか、住基ネットとの関連のシンポジウムでは、佐藤文明、斉藤貴男、佐高信、佐木隆三、岩上安身、宮台真司さんらがパネラーをつとめ、個人情報保護法案のマスコミ規制の部分だけ修正して成立させることに反対の旨の発言も相次いだ。最後に新聞労連の畑衆委員長(朝日新聞)があいさつし、今後も戦いを進めていこうと呼びかけた。約800人が参加した。
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