2003年01月28日10時06分掲載
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「英国は米国の番犬」とチョムスキー氏 第3回世界社会フォーラム
【ポルトアレグレ27日=宮下洋一】米国の言語学者ノーム・チョムスキー氏は「第3回世界社会フォーラム」(ブラジル南部ポルトアレグレ)の記者会見で27日、対イラク攻撃問題について発言し、「英国は米国の番犬である」と語った。
「米帝国主義」に反対するチョムスキー氏は「ブッシュとブレアー(英国首相)の2人が、イラク問題の引き金となることは確かだ」と宣言し、「その2人だけだ。米・英両国の国民さえも、今は戦争に反対している。世界中が反対している」と言明した。
世界の国民の動きに対して、チョムスキー氏は「新自由主義経済への反対も含め、イラク戦争に反対する国民の力は、歴史上初めてだ。宣戦布告前に、ここまで真剣なデモ・抗議行動が起きているのは始めてだ」と述べた。
反グローバリズムに対抗する世界システムについて、同氏は「新自由主義経済というものは、国民を規制する武器」と述べ、「私たちは、貧困層が公平を獲得すべき世界を求め、権力者が貧困を排除する世界であってはならない」と訴えた。
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