2003年02月08日12時57分掲載
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駐ジャカルタ東ティモール大使、メガワティ大統領に信任状を提出
【ディリ7日=和田等】初代駐ジャカルタ東ティモール大使に任命されたアルリンド・マルサル氏が7日、ジャカルタの大統領府においてインドネシアのメガワティ大統領に信任状を手渡し、正式に駐インドネシア大使として認められた。
信任状の提出にあたって東ティモールのラモス・ホルタ外相は、「東ティモールとインドネシアの関係は非常に複雑であると同時に著しいものがあるので、マルサル大使による信任状の提出は両国関係のひとつの指標となり、同大使の任務は歴史的にも重要なものといえる。両国関係を運営していくうえでは、十分な関心を払いエネルギーを注ぎ込む必要があろう」との所信を述べ、インドネシアとの関係の重要性を強調した。
ホルタ外相はまた、インドネシア領西ティモールのクパンやバリ島のデンパサール、東ティモール人学生が留学しているインドネシアの都市などにも将来、領事館を設置したいとの意向を表明した。
駐ジャカルタ東ティモール大使として正式に任務にあたることになったマルサル大使は、2001年8月の制憲議会選挙で制憲議会議員に選出され、同年9月から02年5月まで制憲議会副議長をつとめた。現在は国会議員もつとめる。また、2000年からキリスト教民主党の幹事長だった。プロテスタント。1985年から87年にかけてインドネシアのジョグジャカルタにあるドゥタ・ワチャナ大学に留学した経験を持ち、同大学で哲学の修士号を取得した。
なお、東ティモール外務省はこれまでに、オーストラリア、ポルトガル、マレーシア、欧州連合(ベルギー)、米国(ワシントンとニューヨーク=国連大使)に大使を派遣しているが、「今年の早い段階に韓国や日本にも大使館を開設し大使を派遣し、東アジアとの関係強化を図りたい」(外務省筋)意向だ。
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