2003年02月12日01時40分掲載
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バリ島爆弾テロ事件容疑者、オーストラリア標的の理由を吐露
【ディリ11日=和田等】オーストラリアのテレビ局ABCによると、昨年10月12日にバリ島で起こった爆弾テロ事件の容疑者2人が、オーストラリア人をテロの対象にした理由を告白した。この爆弾テロ事件では、オーストラリア人少なくとも88を含む約200人が死亡した。
バリ島での爆弾テロ事件以降、この事件に関連して29人の容疑者が逮捕されているが、このうち19人が直接この爆弾テロ事件に関与したとみられている。また警察は、容疑者の少なくとも3人を、米国での同時多発テロ攻撃の実行犯とみられるアルカイダとつながりがあり、東南アジアにネットワークを持つイスラム過激派「ジェマー・イスラミア」のメンバーと特定している。
今回、オーストラリア人を攻撃対象にすえた13の理由をあげて動機を吐露したのは、ジェマー・イスラミアの実戦司令官とされるイマム・サムドラ容疑者とその共犯者とされるムクラス容疑者の2人。
サムドラ容疑者は、オーストラリアは英国とならぶ米国と密接な関係を持つ同盟国と名指しし、その「野蛮な行為」に反対していたこと、米国とその同盟国はアフガニスタンに数え切れないほどの爆弾を投下し、子どもを含む約20万人を殺害したため、その報復としてテロ攻撃を実施したこと、さらにオーストラリアは「国際社会の陰謀ともいえる東ティモールのインドネシアからの分離の片棒を担いだ」ことをあげ、オーストラリア人をテロ攻撃の対象にしたと語ったという。
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