2003年02月14日01時36分掲載  無料記事
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市民1000人がバスク政府に向けて抗議 スペイン

 【バルセロナ13日=宮下洋一】スペイン北部ビトリアで12日、市民約1000人が分離独立派組織「バスク祖国と自由」(ETA)による殺害事件に対し、抗議集会を行い、バスク自治州政府が責任を取るべきことを訴えた。ETAのテロ事件を強く批判する哲学者のフェルナンド・サバテール氏は、「権力を備えている行政機関は、市民に対して責任を持つべきである」と述べた。 
 
 抗議集会が行われたのは、ビトリアにあるアフリア・エネア宮前で、「もうたくさんだ」「バスク自治州政府の責任だ」などのプラカードを掲げる市民や、「自由がない」と書かれた覆面をかぶって抗議する市民らの姿もあった。 
 
 サバテール氏は、集まった市民を前に「まずは、平和への願いとテロ撲滅への願いを満たすべき。それが今、一番優先されるべき課題だ」と述べ、テロ事件が発生するたび、口頭発言のみにとどまる政府の態度を強く批判した。 
 
 ETAが結集されて以来の犠牲者の数は814人。 


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