2003年02月27日02時03分掲載  無料記事
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スペイン主要紙、米英同調のアスナール首相を批判

 【バルセロナ25日=宮下洋一】スペイン最多の発行部数50万部を誇るリベラル紙「エル・パイス」は25日付けの一面で、米英のイラクへの強硬姿勢に同調するスペイン政府を批判する記事を掲載した。また、発行部数30万部で左派系「エル・ムンド」紙も、アスナール首相が「10人中9人のスペイン人の心を痛めている」とする批判記事を掲載した。 
 
 「エル・パイス」紙は、アスナール首相に対し「国民の大多数が反対しているイラク戦争に向けた重要な一歩を踏んだ」と指摘し、25日、国連安保理に提出された新決議案の共同提案国になったことを批判した。「エル・ムンド」紙は、「私たちにとって、フランスとドイツの反戦外交はいまや不可能となった。将来が暗い」と批判した。 
 
 スペイン主要紙は、アスナール首相が、今月15日に行われた反戦デモに、スペインでは欧州最多の300万人が参加したことに関心を示さなかったばかりでなく、英米主導によるイラクへの武力行使を求める国連新決議案に協力した態度を強く批判した。 
 
 22日付「エル・ムンド」の世論調査によると、スペイン市民の84.7%が「対イラク戦争に反対」と答えている。また、米国を支持するアスナール首相の政策を「支持しない」と回答したのは75.4%に達した。 


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