2003年03月09日22時14分掲載
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東ティモール政府が小規模内閣改造を実施
【ディリ8日=和田等】東ティモールのマリ・アルカティリ首相が内閣改造を実施し、6日に新閣僚の就任宣誓式がおこなわれた。この内閣改造では、東ティモール独立直後に発足した内閣に新設ポストを加え、部分的機構改革と人事の異動を実施した。
新設されたポストは、国務相、閣僚会議議長相、国内行政相。アルカティリ首相の「側近」といわれるアナ・ペソア前法相がこれらのポストを担当することになり、副首相格の上級相として首相の補佐役を果たす(国内行政相には暫定的に就任)。
これまでの内務・地方行政省は、警察だけを管轄する内務省と、地方行政を管轄する国内行政省に分割され、新内務相にはロジェリオ・ロバト前内務・地方行政相が就任した。地方行政はアナ・ペソア国内行政相の管轄下に入る。
また、ドミンゴス・サルメント前副法相が法相に昇格。機構改革により任務の分割された内務・地方行政省に関しては、2人いた副内相のうちアルシノ・アラウジョ・バリス前副内相が副内務相を務め、イルダ・コンセイサン前副内相が副国内行政相を務める。
このほか、アベル・シメネス氏が副開発・環境相に就任し、新設された公共事業庁長官にはジョオン・パプティスタ・アルベス前学校復旧局長が就任した。
この結果、東ティモールの閣僚は、10人の大臣(兼務含む)と副大臣11人、9人の長官から構成される計30人の編成となった。新閣僚の布陣は次のとおり。
<大臣>
◆マリ・アルカティリ首相兼開発・環境相(FRETILIN)
◆ラモス・ホルタ外務・協力相(無所属)
◆アナ・ペソア国務相兼閣僚議長相兼国内行政相(FRETILIN)
◆マリア・マダレナ・ボアビダ財務相(FRETILIN)
◆ドミンゴス・サルメント法相(無所属)
◆ロジェリオ・ロバト内務相(FRETILIN)
◆オビディオ・アマラル運輸通信・公共事業相(FRETILIN)
◆エスタニスラウ・ダ・シルバ農林水産相(FRETILIN)
◆アルミンド・マイア教育・文化・青年・スポーツ相(無所属)
◆ルイ・アラウジョ保健相(無所属)
<副大臣>
◆ジョルジュ・テメ副外務・協力相(FRETILIN)
◆オランピオ・ブランコ副外務・協力相(FRETILIN)
◆セザール・ビタル・モレイラ副運輸通信・公共事業相(FRETILIN)
◆マニュエル・アブランテス副法相(無所属)
◆アイチャ・バサレワン副計画・財務相
◆アベル・シメネス副開発・環境相
◆アルシノ・アラウジョ・バリス副内務相
◆イルダ・コンセイサン副国内行政相(無所属)
◆フランシスコ・ティルマン・ベネビデス副農林水産相
◆コルテ・リアル副教育・文化。スポーツ・青年相
◆ルイス・ロバト副保健相
<長官>
◆ロケ・ロドリゲス防衛担当国務長官(無所属)
◆アルセニオ・バーノ労働・連帯庁長官(無所属)
◆アルリンド・ランジェル通産庁長官(FRETILIN)
◆グレゴリオ・デ・ソウサ内閣官房長官(FRETILIN)
◆アントニーニョ・ビアンコ首相府・国会対策担当長官(FRETILIN)
◆エディジオ・デ・ジェスス電力・水道庁長官(FRETILIN)
◆ジョゼ・テイシェイラ観光・環境・投資庁長官(FRETILIN)
◆ビルギリオ・スミス教育・文化・青年・スポーツ庁長官
◆ジョオン・パプティスタ・アルベス公共事業庁長官
(*)かっこ内にFRETILINとあるのは、与党・東ティモール独立革命戦線所属。
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