2003年04月02日12時38分掲載
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ナゾの肺炎の感染恐れ乗務拒否、NZ航空
【東京2日=都葉郁夫】2日のニュージーランドNZPA通信によると、ニュージーランド航空の客室乗務員2人が1日、ナゾの肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)の感染を恐れ、オークランド発香港行き同航空便への搭乗を拒否した。操縦士や他の乗務員たちは手袋とマスクを着用して乗務したが、2人に代わる客室乗務員の確保に手間取ったため、同便は予定より遅れて香港へ出発した。香港では3月末現在、SARS患者610人、同死者15人が出ている。
広報担当者によると、同航空は保健省が出した警告マニュアルに従い、SARS予防に努めるとともに、ミーティングを毎日開き、操縦士や客室乗務員らに同マニュアルの徹底と注意喚起を行っているという。
また、オークランド空港には1日、香港で開かれた7人制ラグビー試合に出場したニュージーランド人選手たちが帰国したが、これら選手たちは所属企業から「SARS感染の有無が確認できるまで、約1週間自宅で待機するよう」指示されたという。
一方、オーストラリアでも操縦士や客室乗務員らの間でSARS感染への不安が高まっており、1日には乗務員組合がカンタス航空経営陣に対し、感染予防に向け適切な対応措置を講じるよう求めた。オーストラリアでは現在、外国からの航空機に対し着陸前に、乗客・乗員の間に健康を害している者がいないかどうかの報告を義務付けている。
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