2003年04月15日18時50分掲載  無料記事
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【こぼれ話】NZ:孝行息子?10歳の子供が代行運転

 日曜の昼下がり。ニュージーランド北島にある有名な観光保養地ロトルアの大通りを、右に左に蛇行しながら走る怪しげな乗用車。市民からの通報を受けた地元警察官が急行、問題の車を停止させ、中をのぞいてびっくり。 
 
 それもそのはずで、運転席に座っていたのは何と10歳の男児。「無免許運転」なのは当然のことながら、握っていたハンドルは自分の体よりも大きく、その上、身長が足りず、前方はほとんど見えない状態での運転だった。助手席には父親と思われる男性が座っていたが、明らかな酔っ払い状態。検査の結果、運転基準を上回るアルコール濃度が検出された。男性は、この男児に無免許運転を教唆した容疑で調べを受けた。 
 
 時速何キロで車を走らせていたかは不明だが、男児を保護した警察官は「事故が起きなかったのが不思議。酔っていたとはいえ、未成年者、それも子供に代行運転させるとは無神経すぎる」とあきれ顔だった。ロトルアは同名の美しい湖に面し、豊かな温泉がわき出る保養地として、内外の観光客を集めている。(NZPA=ベリタ通信) 


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