2003年07月02日00時32分掲載  無料記事
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「米国の方がよっぽど危ない」 米の渡航「厳重注意」勧告に東ティモール外相反論

 【ディリ1日=和田等】東ティモール外務省の30日の発表によると、米国務省がさきごろ、東ティモールに渡航する米国民に対する勧告をこれまでの「注意」から「厳重注意」に一段引き上げたことについて東ティモールのラモス・ホルタ外相は「アメリカの渡航勧告は通常、穴のある情報に基づいているということことは広く知 
られている事実である」と強く反発している。 
 
 ラモス・ホルタ外相は、米国の情報には多くの誤りがあるとしたうえで、「アメリカや西欧諸国では、学生や主婦でさえ武器を手に入れられるような状況があり、暴力や組織犯罪、徒党を組んでの犯罪、人種差別主義者や自分たちの優越を盲信する至上主義者グループによる犯罪のレベルは、東ティモールなどの発展途上にある貧しい国よりもはるかに危険なレベルにある」と指摘した。 
 東ティモールでは犯罪や政治的暴力の程度は「低くとどまっているし、過激なテロ行為に走るグループが存在している形跡もなく、非常に安全な場所といってもいい」としている。 
  


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