2004年01月27日21時48分掲載
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米愛国者法の一部に違憲判決 連邦地裁
ロサンゼルス発のCNNによると、2001年9月の同時多発テロの翌月にテロ取り締まり強化を目的として成立した「愛国者法」の一部について、当地の連邦地裁は23日、違憲判決を下した。
米政府が「テロ組織」と認定した外国組織への「専門的助言」を禁止する条項を、「曖昧すぎる」とした判決内容が26日、明らかになった。テロ取り締まりを名目に司法当局の捜査権限を大幅拡大した同法は、米国内外の人権団体などから人権侵害につながると批判されていた。ロサンゼルス連邦地裁のコリンズ判事は、米政府がテロ組織と認定した団体に「専門的助言や支援」の提供を禁止する愛国者法の規定は、「禁止される助言や支援の性質を特定せず」「テロ活動や暴力行為の助長につながる、許されない助言や支援と、目的達成に平和的手段を促す助言や支援を全く区別していない」ため、禁止規定は曖昧すぎて意見だと判断を下した。コリンズ判事はクリントン政権時代に任命されているという。(ベリタ通信)
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