2004年04月02日01時06分掲載
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スペイン列車テロの容疑者6人を公表 モロッコ、仏などに逃亡中
【バルセロナ31日=宮下洋一】スペイン内務省は31日、3月11日に起きたマドリード列車爆破テロ事件で逃亡中の容疑者6人の写真と名前を公表した。この6人はすでに国外に逃亡しているという。逃亡先として、モロッコ、フランス、英国の3カ国が挙げられている。一方、この事件では、これまでに合計24人が逮捕されている。
同省によると、容疑者のうち、モロッコ人の1人は、テロ事件を仕切った人物で、「モロッコ闘争イスラム団体」(GICM)の幹部とされる。事件が発生する3日前から、同容疑者は、マドリードに滞在していたという。同団体は、国際テロ組織アルカイダに関連があるとされる。
逮捕者24人の国籍は、モロッコが15人、シリアが4人、インドとスペインがともに2人で、一人は不明という。
マドリード保健委員会の発表によると、現在、病院に入院中のテロ事件被害者の数は90人で、うち10人は重傷だという。また、マドリードのコンプルテンセ大学が1200人を対象に行なった調査によると、今回のテロ事件で、47%の人が過度なストレスや精神不安定状態に陥っていることが分かった。
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