2004年06月09日01時15分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200406090115063
イタリア人人質3人、イラクで2ヶ月ぶり解放 特殊部隊が救出
【フィレンツェ8日=齋藤ゆかり】イタリア外務省によると、イラクで拘束されていたイタリア人人質3人が8日、連合軍の特殊部隊により、2ヶ月ぶりにバグダッド近くで救出された。救出にあたって流血はなく、武装グループ側も拘束された。
イタリアASCA通信社によると、ポーランド人1人も同時に解放された。
拘束されていたイタリア人は、サルヴァトーレ・ステフィオさん、ウンベルト・コペルティーノさん、マウリツィオ・アリアーナさんの3人。3人は4月12日、ファブリツィオ・クアトロオッキさん(36)とともに[緑の旅団」を名乗る武装グループに拘束された。
武装グループは、イタリア政府に対して、イタリア軍のイラクからの撤兵を要求。イタリア政府がこれを拒否したため、2日後、クアトロオッキさんを殺害した。4人は民間の警備会社のガードマンとしてイラクに入っていた。
カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは3人の様子を映した犯行グループ提供のビデオを5月上旬と6月初めの2度にわたって放映、イタリア国内でも流された。いずれも食事中のシーンで、3人のうちの1人が「待遇はよく、全員元気でいる」と語っていた。ビデオには、釈放の条件として、イタリア市民に反戦運動に立ち上がるよう呼びかける犯行グループの声明が添えられていた。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。