2004年06月14日03時49分掲載
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日本からの社員ツアー客増に期待:タイ
【バンコク13日=福井厚志】タイ観光スポーツ省は、日本からの社員ツアー客に的を絞って、タイを訪問するようPRに本腰を入れている。昨年は新型肺炎(SARS)の影響で、旅行客が世界的に減少した。ことしは、昨年の需要の落ち込みからの回復を期待していたが、タイでは、鳥インフルエンザなどが発生、再びイメージが悪化。そのため、日本からの長期旅行最適シーズンとなる8月のお盆前後に、なんとか日本からのツアー客を確保しようと懸命だ。
観光スポーツ省は、熱帯モンスーン気候に属するタイは、6月から8月にかけての海外からの集客を最大の課題として取り組んでいる。この時期これまで最大のテーマとしていた中国・台湾からの団体客に加え、上半期に落ち込んだ日本企業の社員旅行需要をあらためて掘り起こす方針だ。6月以降、東京事務所(東京・有楽町)を通じて日本国内の大手旅行代理店を通じて営業攻勢をかけている。
旅行者受け入れの実務に当たる観光庁(TAT)のまとめによると、海外からタイを訪れる旅行客が滞在1日あたり使う金額は平均3000バーツ(約8000円)。日本からのツアー客に限ればその2倍に達する。
中でも企業の社員旅行で訪れる団体は平均の3倍以上に達する1日1万バーツ(約2万7千円)をゴルフ場やレストランなどで使うという。1万バーツはタイの一般市民の最低賃金の2カ月分に相当する。
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