2004年11月18日20時52分掲載
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オーストラリア人の60%が太りすぎ
【ペタリンジャヤ(マレーシア)18日=和田等】世界糖尿病の日の14日、オーストラリアの糖尿病の専門家がオーストラリア人の60%は太りすぎで、自覚のないまま徐々に太りつつあるとの警告を発した。
糖尿病の研究機関「ダイアベティス・オーストラリア・ニュー・サウスウェールズ州」の統計によれば、オーストラリアの糖尿病患者は120万人で、人口の5%以上にあたる。推定ではさらに200万人が糖尿病の前段階の状態にあり、このまま対処をしないと5年から10年の間に第2型糖尿病に進行する恐れもあるという。AAP通信が伝えた。
同機関のネビル・ハワード会長は「第2型糖尿病のケースの少なくとも半数は、体重増につながるようなことを避ければ防げるとみられている」と指摘、運動不足などによって第2型糖尿病にかかる人が増えていると語った。
ハワード会長によれば、第2型糖尿病と診断された子どもや10代の少年少女の数が増えていることには警戒を要するという。2003年に小学校の男子生徒の11%、女子生徒の13%が体を動かす活動をしていないと答えた。また中学生でも男子生徒の25%、女子生徒の32%が運動をしていないと答えたように運動不足の傾向がより顕著になり、糖尿病にかかる子どもの増える一因となっている。
ハワード会長によれば、週に5回、30分ずつ定期的に運動をすることで、太りすぎの人が糖尿病にかかる危険を60%近く減らすことができるという。
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