2004年12月09日00時13分掲載
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豪 インドネシアに対するテロ対策資金を倍増
【ペタリンジャヤ(マレーシア)8日=和田等】オーストラリアのダウナー外相は7日、イスラム過激派との戦いにおける協力の一環として、オーストラリアはインドネシアに対するテロ対策支援を2000万豪ドル(16億円)に倍増する方針であることを明らかにした。訪問先のインドネシアの首都ジャカルタで述べた。
同相によれば、この支援金は5年にわたって拠出され、一部はオーストラリア連邦警察とインドネシア国家警察間の協力態勢を築くため支出される。オーストラリアの公共放送ABCが伝えた。
オーストラリアとインドネシアとの関係は、インドネシア支配時の1999年に東ティモールで起こった人権侵害事件やオーストラリアによる平和維持軍の派遣などめぐって、最近までぎくしゃくした状態が続いてきた。しかし、2002年10月にバリ島のナイトクラブで起こった爆弾テロ事件以降、両国はテロとの戦いにおいて密接な取り組みぶりを見せている。
国際テロ組織アル・カイダと連携関係にあるイスラム過激派組織ジェマ−・イスラミアの犯行とみられるバリ島での爆弾テロ事件では、202人が死亡したが、このうち最大の犠牲を被ったのはオーストラリア旅行者で、死者数は88人に達した。
ジェマ−・イスラミアは9月に在ジャカルタ・オーストラリア大使館前で起こった自爆テロ事件の裏でも手を引いていたとみられている。
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