2004年12月11日02時53分掲載
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【こぼれ話】豚小屋に男たちが通ったわけは…
「近所にある今は使われていない豚小屋の様子がおかしい」。地元女性たちの通報を受け、マレーシア・セランゴール州警察が4日夜、同州バンティンにある豚小屋への手入れを実施したところ、かつての豚小屋は男性客に売春を斡旋する場に変わっていたことがわかった。手入れの際、警察は売春にたずさわっていたとみられる20代と30代の中国人女性計3人、客引き1人、客約30人を逮捕した。
地元紙9日付のニュー・ストレーツ・タイムズなどによると、首都クアラルンプールの南西約40キロにあるセランゴール州バンティンに住む主婦や女性から「男たちがなぜか頻繁に豚小屋に通っている。おかしい」との訴えが警察に寄せられた。これを受け、警察はタンジュン・セパトにある旧豚小屋を捜査、その結果、かつての豚小屋はネオン・サインや音響装置を設置したカラオケ・バーに改装され、客に飲み物だけでなく「女性」を提供していたことがわかった。バーには小部屋20室も併設されていた。
捕まった中国人女性は一時滞在ビザでマレーシアに入国していた。
セランゴール州警察犯罪捜査局のアブ・バカル・ムスタファ局長は「中国人女性らは養豚場の補助作業をする約束でここに連れてこられたが、実際には売春を強要されていたとみられる。豚小屋でなく、人間の檻になっていたわけだ」と話している。(クアラルンプール=和田等)
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