2004年12月13日09時25分掲載  無料記事
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ファルージャ「悲劇の写真集」 身元確認用に撮影、配布

 イラクのファルージャにおける米軍主導の「大量虐殺」をめぐり、イラクのネット紙「エレクトリック・イラク」は、多数の住民の凄惨な遺体写真をネット上で公表した。http://electroniciraq.net/news/1747.shtml 
 同紙によると、これらの写真は埋葬前に遺族に身元を確認させるため、米軍が許可したカメラマンが撮影した。遺体の数は75人分で、多くが身元不明の遺体とみられる。この「遺体写真集」は、ファルージャからの避難民が暮らしている近郊の複数の村でなどに広く配られているという。同紙は米軍主導の攻撃でファルージャで殺害された人の総数を「2000人」と報じている。(東京=河合敦) 
 
 この「遺体写真集」で親類の遺体を確認したイラク人の一人は「エレクトリック・イラク」の取材に対して、米軍主導のファルージャ攻撃の様子を次のように話している。 
 「米兵は川を渡って逃げようとした人々のすべてのボートを銃撃した。羊などあらゆる動物も撃ち殺した。米軍ヘリは戦闘期間中、ファルージャとその周辺の村々で、動物を含め、あらゆる『動くもの』を撃った」 
 証言によると、戦闘地域と米軍が考えていた場所をたまたま車で通行しようとして、一家全員が米軍に殺害された例もあった。通行禁止の表示が英語でもアラビア語でもなかったことで、知らずに踏み入れて犠牲になった人々も多かったという。 


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