2004年12月20日07時48分掲載
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15歳年下の男性との結婚で物議? 保守的な中国社会
結婚相談所に自分より10−15歳若い男性という条件を出していた50歳の中国人女性が、見事自分の理想である35歳の男性を探し当て、結婚にこぎつけた。中国では、男性が年上であるのが普通だけに、15歳年下との結婚に賛否が渦巻いているという。南京晨報が伝えた。(ベリタ通信=山上郁海)
自動車修理工場を経営する秦さん(50)は、8年前に中国・安徽省から南京に上京、同自動車修理工場を開いた。恋には何度か落ちたものの、結婚を返上して仕事に没頭。その結果、仕事は大成功をおさめ、自分の家も車も持つ身分となった。
50を目の前にして、まだまだ若さが衰えていないと自負する秦さん。車も家も手に入れた今、独身生活に終止符を打ち、自分に合う男性と結婚したいと思うようになった。
そこで秦さんは昨年8月、南京にある「幸福人生結婚相談所」に入会。
「35−40歳の男性を求める」と条件をつけ、相談所の職員たちを驚かせた。普通は男性が年上であり、女性が年上の場合でもせいぜい1−2歳。秦さんのようなケースは稀だ。
秦さんいわく、「わたしはそんな常識をぶち破りたいの。私の肉体はまだ若いし、わたしより年上の男性はおろか、同年代の男性でも、性的に私を満足させることはできないと思う。そんな結婚は不幸。それに、年上の女性と若い男性のほうが、性的にも合うはず」
そう語る秦さんだが、悩みがあった。「相談所で出会う男性たちは、私の歳を知ると皆、逃げていった」
ところが、偶然にも秦さんと同じ安徽省出身で35歳の澎さんは違った。離婚後、結婚観ががらりと変わったという澎さんは、01年に前妻と離婚、南京に出てきてタクシーの運転手になった。昨年8月、同結婚相談所で秦さんの資料を見つけた澎さんは一目で秦さんを気に入り、ぜひ知り合いになりたいと強く願った。やがて澎さんは秦さんに熱意を伝え、二人は付き合うようになる。
15歳年下との男性との結婚は無理だと言われていた秦さんだが、こうして見事、‘意中の人’と結ばれた。澎さんは現在、秦さんの経営する自動車修理工場に移り、一緒に経営に励んでいる。
幸福人生結婚相談所の徐所長は、登録している会員からは、賛否両論が巻き起こっているが、二人が幸せならば年齢など関係ないのでは、と話しているという。
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