2004年12月27日17時38分掲載
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タイ国王の孫も行方不明に 水上スキー中、津波にさらわれる
【東京27日=ベリタ通信】27日付のタイ英字紙ネーション(電子版)などによると、南西部プーケット島などのリゾート地を襲った大津波で、同国のプミポン・アドゥンヤデート国王(77)の孫プム・ジェンセン氏(21)が行方不明になっている。プーケット島などでは外国人観光客ら約400人が死亡している中、タイ国民は敬愛する王室の関係者も津波災害に巻き込まれた可能性に大きな衝撃を受けている。
それによると、プム氏はプミポン国王の長女ウボンラッタナ王女の息子で、母親とともに休暇を過ごすため、プーケット島の北にあるカオラックを訪れていた。26日午前、海岸で水上スキーを楽しんでいた際、今回の大津波に襲われ、現在も行方不明となっている。同氏と一緒だった他の2人も行方が分かっていない。
ウボンラッタナ王女の無事は確認されている。
タクシン首相は同氏の行方不明を確認するとともに、「警護に就いていた警察官4人は救出され無事だった。同氏はけがをしている可能性はあるが、無事だと思う」と述べている。
ウボンラッタナ王女は米国籍のピーター・ジェンセン氏と結婚、プム氏をもうけた。夫妻は現在、別居中で、同王女はタイに戻っている。
また、今回の津波災害では同国の財務、商業相を歴任したボロム・タンティアン氏もプーケット島の北方にあるリゾート地パンガーで、津波に襲われ死亡した。
ボロム氏はパンガーの海岸近くにある別荘で、乗用車から降りたところを高さ10メートルの津波にのみ込まれ、その後死亡が確認された。一緒にいた同氏の娘で民主党のカンタワン国会議員と3歳になる末息子も同時に津波に襲われた。カンタワン議員は腕を骨折したものの、無事だったが、ボロム氏の孫に当たる男児は行方不明となっている。
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