2005年01月05日17時53分掲載
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米軍ヘリから搬送中の救援物資落下、けが人なし メダンで駐車中の車を直撃
【東京5日=ベリタ通信】5日付のインドネシア英字紙ジャカルタ・ポスト(電子版)によると、同国スマトラ島北スマトラ州の州都メダンで5日早朝、スマトラ島沖大地震・津波の救援活動に出動している米軍ヘリコプターから、機体に吊り下げられていた救援物資が地上に落下し、ショッピングセンターの駐車場に置かれていた自動車を直撃した。幸い、けが人はなかった。
米軍は現在、史上最悪の地震・津波災害に対し、インドネシアをはじめ被災諸国に軍部隊・艦船を派遣、ヘリコプターなどを使って生存者の救出や被災民たちへの救援物資の搬送作業を行っている。活動中の米軍ヘリによる事故はこれが初めて。
米軍当局者が事故原因や飛行ルートの是非などを調査しているが、北スマトラ州政府の当局者は「米軍ヘリコプターがネット袋に重たい救援物資を入れて、人口密集地のメダン市上空を飛行するのは中止してほしい」と要請している。州当局者は「落下事故が早朝で幸いした。買い物時間帯であれば、けが人が出た可能性もある」と懸念していた。
メダンには「ポロニア国際空港」がある。アチェ州や北スマトラ州などスマトラ北部を襲った今回の災害で、同空港はアチェ州都のバンダアチェにある空港と並び、国内外から届く救援物資の搬入・移送拠点となっている。
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