2005年01月10日14時47分掲載
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陸軍予備役のあり方で憂慮表明 軍幹部が国防総省に見直し求める
【サクラメント(カリフォルニア州)9日=田中祥子】陸軍予備役部隊のトップであるジェイムズ・ヘルムリー中将が、イラクやアフガニスタンに派兵される予備役兵が使命遂行に対し十分な準備ができていないと、国防総省に政策の見直しを求めている。同中将は、ピーター・シューメーカー陸軍参謀総長に送ったメモ(12月20日付)で、この見解を伝えている。
最近、米ボルチモア・サン紙がメモを報じ、ワシントン・ポストなども報道した。
ヘルムリー中将は、ブッシュ政権は、陸軍予備役部隊と州兵部隊にイラク・アフガニスタンへの派兵の40%を依存しているにもかかわらず、一貫した動員の方針がないと指摘。
また国防総省の事務作業の遅れから、海外派兵を通知するのに十分な期間がないなど、人事面での管理体制にも問題があると述べた。予備役は任務を終了して帰国する際に、後続の軍隊や傭兵のために装備を残しておくことも求められているという。
さらに再び動員される予備役に対して、月1000ドルの追加手当の支払いを行なうのは、兵士の間に金欲しさという文化を生み出していると述べた。
イラク、アフガニスタンでは、予備役に非常な負担がかかっており、その結果最近の予備役や州兵の採用が目標に達していない。
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