2005年04月12日00時59分掲載
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エイズ患者を収容する刑務所 中国河南省が準備 RFA
自由アジア放送(RFA)によると、中国河南省で、治療について不満を述べるなどトラブルを起こすエイズ患者を収容する刑務所の準備が進められているという。(ベリタ通信=鳥居英晴)
既存の刑務所にいる受刑者を他の場所に移し、空いた房にエイズ患者を収容するという。施設には医者と薬局が設けられる。
地元の消息筋によると、商丘市に近い寧陵県で一つの施設の準備が進んでおり、もう一つの施設が設けられるのではないかと見られている。
法律を犯したエイズ患者はそこに収容される。当局の不当な扱いに抗議に北京に行ったエイズ患者や地元当局を頻繁に訪れるエイズ患者も収容の対象になる恐れがあるという。
寧陵県の当局者は、エイズ患者のための病院で刑務所ではないと否定している。しかし、エイズ問題の活動家、胡佳氏は信頼できる筋から、刑務所として使われることを確認したという。
売血は貧困地帯で政府が奨励した。河南省では、80年代から90年代にかけて、貧しい農民が集団で売血。採血の際、注射針を使い回すなどして、エイズが広まった。
河南省文楼村の村民7人が2001年5月、北京市にある外国人記者会に駆け込み、実態を訴えた。文楼村は全世界に「エイズ村」として知れ渡った。村の人口3170人のうち半分近くがエイズに感染しているといわれている。
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