2005年04月12日02時47分掲載  無料記事
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サイパンのバンザイ・クリフに慰霊寺院建設 大阪の法性寺

 北マリアナ諸島の日刊紙マリアナ・バラエティは11日、第2次大戦中に多数の日本人が海に身を投げて集団自決したサイパン島の「バンザイ・クリフ」に日本の仏教関係者が慰霊の寺院を建設しており、今年6月に完成式典が行われる予定だと報じた。 
 
 寺院建設を進めているのは大阪市東淀川区西淡路1丁目の外龍山法性寺。寺のホームページなどによると、北マリアナ諸島当局から約1000坪の敷地提供を受け、昨年8月から寺院建設を進めており、完成の後、寺の管理は北マリアナ諸島当局、運営は法性寺が行うという。 
 
 住職の廣岡成進さんは寺院を日本人の犠牲者だけでなく「韓国・朝鮮人、米国人などすべての犠牲者の霊を慰める『国境なき寺院』にしたい」としている。 
 
 バンザイ・クリフは、1944年7月、米軍への投降を拒否した民間人など約1万人が崖から飛び降り、集団自決した場所として知られている。(ベリタ通信) 


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