2005年04月21日14時57分掲載
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新法王のヒトラーユーゲント所属の過去を英紙強調
20日付の英紙ガーディアンは、新法王ベネディクト16世(ヨゼフ・ラツィンガー前枢機卿)について、第二次大戦中、ナチスのヒトラーユーゲントに所属していたことを強調する記事を掲げ、新法王に対する冷ややかな見方を示した。
少年ヨゼフ・ラティンガーの父親はナチス嫌いの警官だったため、本人は、その父親への迫害を避けるため「嫌々ながらヒトラーユーゲントに参加した」と弁明しているが、ガーディアン紙はその弁明を「厳密に信頼できるものではない」と評している。
同紙によると、少年ヨゼフ・ラティンガーはヒトラーユーゲントに参加後、ミュンヘンの工場を守備するための対空砲火部隊に所属した。この後、連合軍の捕虜となり、米国の捕虜収容キャンプで終戦を迎えている。
本人はこの経歴について、「弾を撃ったことはない」と述べるとともに、当時は軍隊に入ることを拒否できる状況ではなかったと弁明しているという。(ベリタ通信)
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