2005年04月23日08時13分掲載
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靖国神社問題
国会議員の靖国参拝「新たな問題」 独テレビZDF
ドイツのテレビ局ZDFは22日、アジア・アフリカ諸国会議50周年記念式典出席のためインドネシアのバンドン入りしている小泉順一郎首相が第二次大戦中のアジア諸国に対する侵略行為について謝罪したと報じるとともに、この日に合わせて自民党の「反小泉派などの国会議員80人が靖国神社に参拝した」と報じた。同テレビは「中国などとの間にあらたな問題を引き起こした」と参拝を批判的に論じた。(ベリタ通信=稲元洋)
22日に参拝したのは、麻生太郎総務相のほか、超党派でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(瓦力会長)のメンバーで、自民党から綿貫民輔前衆院議長、古賀誠元幹事長のほか、西川公也内閣府副大臣、今津寛防衛副長官ら78人、民主党から原口一博衆院議員ら2人の計80人。さらに代理人を出席させた議員が88人。
共同通信によると、「参拝する国会議員の会」の藤井孝男副会長は参拝後に「参拝は国民として自然な姿であり、残念。われわれは二度と戦争を起こしてはならない、近隣諸国と友好を深め平和を構築していこうという純粋な気持ちで参拝している」と強調。年内の首相参拝の可能性に関して「ぜひ参拝してほしいし、参拝すると確信している」と述べたという。
靖国神社は戦前から国策神社として日本国民を戦争に動員する一翼を担ってきた。東条英機元首相らA級戦犯14人を合祀、彼らについて「ぬれぎぬを着せられた神さま」だとホームページ上で位置付けている。
ドイツのZDFはこの問題に絡めて日中間で論議になっている歴史教科書問題についても東京特派員が報告したが、特派員は「中国の歴史教科書も共産党にとって都合の悪いことは書かれていない」と中国の教科書も批判した。
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