2005年05月12日12時07分掲載
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豪政府が東ティモールへの渡航注意を勧告
【クアラルンプール11日=和田等】オーストラリア外務省は11日、同国国民に対し、東ティモールの首都ディリの政府建物が爆弾テロ攻撃を受ける危険性があるとの渡航注意勧告を出すとともに、ディリ在留者には政府などの公共建物や人の集まる場所にはなるべく近づかないよう要請した。
テロ攻撃の根拠や情報源は明らかになっていないが、オーストラリアの公共放送ABCなどは、同国連邦警察がかなり確実なテロ攻撃情報を入手し、キールティー同警察長官が「2003年8月のジャカルタのJ.W.マリオット・ホテルと04年9月の在ジャカルタ豪州大使館が狙われた2件の爆弾テロ事件直前にも同様の情報を得ていた」と警告したと報じた。
オーストラリア政府の警告を受け、東ティモール警察はディリ市内にある国会や首相府などの政府建物での警備を強化している。
一方、AAP通信によると、オーストラリア機密情報機関(ASIO)のカジンズ副長官は10日、首都キャンベラで開いた治安対策会議で、「東南アジアのテロリストたちは、スマトラ島沖大地震・津波で被害を受けたインドネシアでのテロ攻撃を当面控えているが、テロ計画を基本的に変えたわけではいない」と述べ、東南アジア地域でのテロ発生の可能性を示唆した。
同副長官はまた、「オーストラリアおよび在外公館などは引き続きテロ攻撃の対象になっている」とも警告した。同国外務省は既にフィリピンへの渡航注意勧告を出している。
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