2005年05月12日20時13分掲載
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斎藤さん「既に死亡の恐れも」とAFP通信 襲撃時に致命傷と警備会社
【東京12日=広井孝明】イラクで拘束されたとされる斎藤昭彦さん(44)について12日、AFP通信は斎藤さんを雇っていたロンドンの民間軍事会社ハート・セキュリティのホームページ上の情報などを根拠に「実際は既に死亡している恐れもある」と報じた。斎藤さんの身柄を確保しているとの犯行グループの主張は「偽装」の可能性もある。
同社のホームページは、「斎藤さんが生存していることへの望みは捨てていない」としつつ、「しかしながら、目撃者の情報によると斎藤さんが(襲撃時に)負った傷は致命傷であった可能性がある」と指摘している。
斎藤さんは南アフリカ出身の同僚などと一緒にいるところを襲撃されたとされており、銃撃戦の最中に被弾し、「ぐったりした」との日本メディアの報道もある。
斎藤さんを拘束したとされる武装組織「アンサール・スンナ軍」は、拘束時の声明で斎藤さんが負傷していることを認めたうえで、斎藤さんの映像を「近くサイトで公開する」としていたが、いまだに公開していない。スンナ軍のサイトは11日、米軍への攻撃など計4件の犯行声明をウェブサイトで発表したが、斎藤さんには全く触れなかった。
スンナ軍のサイトは米軍や捜査当局などの追及を逃れるためか、頻繁にアドレスを変えているといわれ、12日はサイトにアクセスできない状態となっている。
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