2005年05月17日16時42分掲載 　無料記事
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ニューズウイークがコーラン冒とく記事で謝罪

　米誌ニューズウイーク最新号は、キューバのグアンタナモ米軍基地で、イスラム教の聖典コーランがトイレに流されているなどと報じた５月９日号の記事について、コーランに関する部分は不確実だったとして謝罪した。アフガニスタン東部のジャララバードで今月１１日、記事を事実と信じた学生ら１０００人が「アメリカに死を」などと叫んでデモを起こし、暴動に発展、警官隊の銃撃を受けて学生ら６人が死亡、約１００人が負傷、パキスタンでも暴動が起きていた。　
　
　ニューズウイーク５月９日号では、このコーラン冒とくに関する情報を「事実を知る立場にある米政府筋」と報じていたが、最新号では「後にその政府筋から『事実かどうかは不確か』との連絡を受けた」と説明している。同誌は取材が不十分だったことを認め、暴動での死者の遺族らに謝罪しているが、記事をすべて取り消すなど「誤報」との見解は明確には示していない。　
　
　中国の新華通信によると、マクレラン米大統領報道官は１６日、「報道は人命を犠牲にするという深刻な結果をもたらした」「外国における米国のイメージにダメージを与えた」などと強く非難、ニューズウイーク誌に対し、記事を取り消すよう求めたという。　
　
　ニューズウイーク誌による記事での死者総数はアフガン、パキスタンの両国で少なくとも１５人に上るとの報道もある。　
　
（ベリタ通信）　


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