2005年05月25日00時25分掲載  無料記事
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ルペン党首、シラク大統領の辞職要求

 【パリ24日=及川健二】29日にフランスで行われる欧州憲法批准をめぐる国民投票を前に、極右政党国民戦線のジャンマリ・ルペン党首は24日、テレビ番組でシラク大統領が「辞職することを望む」と述べ、国民投票の結果次第ではシラク大統領は退陣すべきだと主張した。 
 
 ルペン党首は「シラク大統領がもう一度、介入してくれればいい。そうすれば、欧州憲法反対の勝利は保証されるだろう」と述べ、シラク大統領を挑発した。 
 
 シラク大統領は過去に2度、テレビ番組に出演して欧州憲法に賛成票を投じるよう国民に訴えたが、その都度、各種世論調査では批准に反対する国民の割合が増えた。 
 
 主要紙の世論調査ではシラク大統領の支持率は40%を切っており、シラク氏のさらなる登場は、世論の反発を強める可能性がある。 
 
 週刊誌パリマッチが有権者873人を対象に、21日から23日に実施した世論調査によれば、反対派が54%と賛成派を上回っている。シラク氏は投票3日前の26日夜、エリゼ宮からテレビ中継で最後の訴えをする予定だ。 


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