2005年07月24日04時57分掲載
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豪首相が不法移民扱いめぐり謝罪
【アデレード23日=木村哲郎】外国生まれのオーストラリア人2人が、不法移民と勘違いされ、収容所に入れられたり、強制出国の措置を受けていたことがわかり、ハワード首相がこのほど、謝罪を表明した。
今年の2月にドイツ生まれのオーストラリア人、コニリア・ラウさんが10カ月間にわたり、またまた5月にはフィリピン生まれのオーストラリア人、ビビアン・ソロンさんが4年前に強制出国を受けていた。
ハワード首相は「間違いや失敗があったのは一目瞭然で、改革が必要なのは間違いがない。政府を代表して、移民省に不当に扱われた二人の被害者の女性に謝罪をする」 と述べた。
二人の女性に共通するのは、非英語圏出身で英語に訛りがあったことと、うつ病などにより自らのアイデンティティーなどを証明できなかったため、不法滞在者と間違われたことだ。
この問題をめぐり、移民省の高官らが退職処分を受けている。首相の謝罪と同時にアマンダ・ヴァンストン移民相も移民省のやり方に間違いを認めたが、辞任については否定をしている。
これに対しラウさんは、ハワード首相の謝罪を受け入れるものの、最低でも50万ドルの賠償金を要求している。
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