2005年08月05日06時59分掲載
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東ティモールの出産率は世界最高 平均出生数は約8人
【クアラルンプール5日=和田等】東ティモール保健省はこのほど、東ティモール女性の平均出生数は約8人で、世界最高の出生率という調査結果を発表した。オーストラリアの公共放送ABCが伝えた。今後もこの出生率が続けば、東ティモールの人口は18年以内に現行(約95万人)の2倍の200万人近くに達すると同省では予測している。
調査によると、2000年から2003年にかけての東ティモールの女性1人当たりの出生率は7.8人で、国連による最近の人口統計調査に記載されている国のどの国よりも出生率が高かった。
今後、人口増が予想されるため、東ティモールは雇用や学校、食料の需要の高まりに見合った経済成長を達成する必要がある。人口圧力により財源や資材面で圧迫を受け深刻な事態に陥る恐れがあるとの懸念も出ている。
同省の調査では、東ティモールは他国と比べて避妊に対する知識に欠け、避妊を実践することが少ないことが多産の原因になっているという。
また、インドネシア占領時代の『2人っ子政策』に基づく避妊(産児制限)の強要に対する反動や、国家独立という平和と自由を手にしたことで、女性が子どもを多く産むようになったという
このほか、新生児のうち8人に1人が5歳までに死亡するという死亡率の高さが多産の一因になっているとの指摘もある。
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