2005年08月05日07時10分掲載  無料記事
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エイズ汚染薬を容認と内部告発  イラク保健省課長

【東京5日=齊藤力二朗】イラク保健省がエイズウイルスに汚染された薬剤の使用を容認しているとする、同省のある課長が内部告発した。3日付のイラクのニュース・サイト、イラーキ・リーグが報じた。以下抄訳。 
 
 私は厚生省のある局長だが、省内で何が起きているか、特に省内の要所を押さえている(ジャファリ首相が党首を務めるシーア派有力政党の)アッダワ党の幹部連による腐敗をお知らせしよう。私自身は渦中にいたが黙認するわけにはいかない。私の発言が正しいことは皆さん方が簡単に確認できる。アッラーは私の発言の証人だ。 
 
 フセイン博士という党出身の前厚生大臣は、幼児の治療に使われる薬剤の輸入をした。中央薬品検査所で検査したところ、エイズウイルスに汚染されていることが判明した。 
 
 この醜聞が党に及ぶことを恐れて、この問題には緘口令が敷かれた。私は当然この薬剤が使用禁止になると考えていたが、中央薬品検査所の反対に考慮せず、使用と輸入が承認された。これを治療に使うようになって以来、ナッシリヤでエイズ症状が現れるようになった。 
 
 嘘だと思うなら、厚生省の中央検査所へ行きご自身で確認されたら良い。証言者の安全が保障されるなら国民議会がこの件で設立する調査委員会で、私は洗いざらい証言する用意がある。 
 
 イラーキ・リーグは、他のソースからの報道がなく、告発内容の信憑性を検証できていない、として読者からの情報提供を呼び掛けている。 


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