2005年08月08日09時23分掲載
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マレーシア首相夫人の重体・死亡説流れる
【クアラルンプール7日=和田等】米国で化学療法による乳がん治療を受けているマレーシアのアブドラ首相夫人の容体悪化説や死亡説が最近、携帯電話のメール・メッセージなどを通じて流され、首相府が「根拠のない噂」と打ち消す騒ぎになった。
同首相は、エンドン・マームード夫人を見舞うため、1日〜9日まで休暇をとり米国ロサンゼルスに滞在している。首相府は4日、こうした噂を否定する声明を出し、訪米中の首相あるいは家族とエンドン夫人が一緒に食事をとっている写真2枚を公表するという異例の措置をとった。
同夫人の主治医も「夫人は健康であり、治療プログラムは順調に進んでいる」と語った。エンドン夫人の母親は日本人。
噂の出所をめぐって様々な憶測を呼んでいる。たとえば、アブドラ首相は夫人の強力なサポートを受けて首相就任を引き受ける決意したといわれているので、夫人が亡くなれば、支えを失ったアブドラ氏が首相を辞任するのではないか、との見方だ。
それを期待して次期首相候補であるナジブ副首相の周辺が仕掛けたのではないか、という「副首相周辺陰謀説」がその一例だ。
また通産省が許認可権を持つ自動車の輸入許可証の発行をめぐるクローニズム(取り巻き重用主義)など数々の疑惑を追及され、辞任を迫られそうなラフィダ通産相の周辺が「揺さぶり工作」を仕掛けたのではないかとの憶測もある。
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