2005年08月12日14時41分掲載  無料記事
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イラク南部の蜂起を警戒し米軍を増強 イラク通信

【東京12日=齊藤力二朗】米軍が兵力増強をするとの見方も出ているが、イラク南部を中心とする蜂起の拡大を恐れたためだと11日付のイラク通信が報じている。 
 
 米国では、米軍トップが最近、イラクの政治、治安状況が好転すれば、来春からの駐留米軍を削減する可能性に言及している。まらイラク憲法の起草にからみ一時的に兵力を増強する可能性も指摘されている。 以下抄訳。 
 
 イラク駐留米軍の兵力増強の決定は、現況判断に基づいたもので、イラクの南部と中部における抗議活動やデモの激化と、恐らく全面蜂起を警戒している。 
 
 ユーフラテス川中流部やイラク南部での(抵抗)活動は、組織的な指針に沿って進められている。そこに加わっているのは、有力な部族長や世俗勢力、占領当局と対立する人物や派閥だ。 
 
 米軍当局は、これを計算外の動きとみている。これらの地域は安全として、大方の米軍を撤退させ、イラク軍と警察に任務を引き渡す方向であったのが、何が起きるか分からなくなった。このため現在では彼の地の軍事プレゼンスを強化することが緊急の課題になった。 


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