2005年08月14日16時04分掲載
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マレーシア政府が煙害非常事態を解除
【クアラルンプール13日=和田等】マレーシア政府は13日、11日に出していた「煙害」非常事態宣言を解除した。インドネシア・スマトラ島から流れてくる山火事による煙が首都圏を覆い、2地区で大気汚染指数が「危険」とされる500を超えたため、非常事態を宣言していた。
12日から状況は改善に向かい、13日には首都圏には青空が戻った。
地元各紙によれば、マレーシア政府はインドネシアに対してスマトラ島での山火事を消し止めるため支援を申し出た。これに対してインドネシア政府は12日、マレーシアからの支援申し出を受け入れることを明らかにした。
マレーシア政府は、マレーシア特 別災害救援・救助隊(SMART)の隊員25人と消防士100人を派遣し、消火器や消防車5台をインドネシアに送る。
一方、インドネシアのマラム森林相は、スマトラ島の森林や農園で野焼きを実施しているマレーシアの企業にも山火事の責任があると指摘している。
煙害が首都圏を見舞う状況は緩和されたものの、煙害が原因と見られる病気を患う人が増加し、死者も出たとの報告も出ている。英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズは煙害が発生した8月2日から10日間に煙害が原因と見られる症状が悪化して少なくとも7人死亡したと報じた。いずれも、呼吸器系疾患の病歴を持つ高齢者だった。
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