2005年08月19日10時36分掲載
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米軍がラバを物資輸送に活用
【東京19日=齊藤力二朗】抵抗勢力の仕掛け爆弾や砲撃には耐えられない米軍の装甲車両に手を焼いたイラク駐留米軍は遂に、軍需物資輸送にロバやラバという究極の運搬手段を使い始めた。18日付のイスラム・メモが報じた。
イラク西部アンバール州の住民は、「米海兵隊は、爆発物で待ち伏せ攻撃したり、ロケット攻撃を仕掛けるイラク抵抗勢力の監視の目を恐れて、カーイム砂漠やハシーバ丘陵、イラク、シリア国境近くの燐鉱山地帯で1週間以上前からラバとロバを西部砂漠横断に使い始めた」と語った。
イラク最西端の町カーイムの目撃者は語る。「米占領軍は車両を兵舎に残して、武器、弾薬、糧食などをロバやラバの背に積んで砂漠地帯の極めて長い道のりを運んでいる」
羊類を密輸している何人かのイラク人は語る。「米兵がラバやロバの背中に乗っているのを最初目にした時には、何かの軍事計略か新作戦かと思ったが、占領軍のエジプト人通訳から理由を聞いて納得した。彼が言うには『これらの動物は危険発生の前に感知できるのだ。そこで道路の仕掛け爆弾に到達する前に予防措置をとれる』」
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