2005年08月28日13時49分掲載
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英軍が同性愛者にも入隊呼び掛け
【東京28日=齊藤力二朗】新兵募集が困難なのは米国だけではない。イラクでの死傷者増加に伴い絶対的な兵力数に不足をきたし、背に腹は代えられなくなった英軍は奇策を採用した。フランス通信が伝えた。
英国の北部都市マンチェスターで開かれた同性愛者の大会で、道路の両側で数千人が見物する中を、同性愛者が市内を行進した。英軍は自軍のイラクにおける窮状を打開すべく、英国で開かれた同性愛者の大会に史上初めて参加した。
軍スポークスマンによると、英軍が参加した目的は、同性愛者にとって軍は仲間がいる、居心地が良い場所であると納得させ、軍に入隊させること。
3キロに及んだ行進の最中、兵士がキャンディーを配った。また傷痍軍人が行進後、音楽に合わせてダンスやパフォーマンスを演じた。
新兵募集局に勤めるある将校は、「軍は社会を反映する。我々は全ての社会層から募集しなければならない。従ってもし社会に有害であれば、軍にとっても有害である。だが軍は、全社会層を反映させることによって、この害を取り除くことが出来る」と語った。
以前から英軍は文化的な行事に参加してきた。しかし同性愛者の大会に参加するのは今回が初めて。
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