2005年08月30日01時21分掲載
無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200508300121182
イエメン政府が“観光結婚”規制へ
【東京29日=齊藤力二朗】イエメン政府は、観光に訪れるアラブ人男性がイエメン人女性と短期間結婚する“観光結婚”の防止に乗り出した。25日付のイスラム・オンラインなどが伝えた。
この結婚は通常数カ月しか続かず、男性のイエメンでの夏季休暇が終わると離婚することによって結婚も終わる。男性は、特に近隣のアラブ諸国からの観光客が多い。
これは、イエメン国内でも批判が多い。アラブ人観光客の男性は、帰国に際して離婚するという意志を結婚当初から持っているとされる。「観光結婚であり、それ以上のものではない。快楽結婚に近いものである」との声もある。
イエメン政府当局は、8月23日付で結婚公証人が、イエメン人女性と外国人男性との結婚を登録する際に、男性の国籍の大使館と両省の承認を必要とする政令を出した。
観光結婚の数は2005年1月から3月の間に52件に上っており、2004年は一年間で173件であったという。
Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。