2005年09月11日01時20分掲載
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フォーブスが東南アジアの富豪番付発表 上位に多くの華人
【クアラルンプール10日=和田等】米国の経済誌フォーブスが東南アジアの富豪トップ40人をリストアップし、その順位を掲載した。それによると、トップの座に就いたのはメディア、ホテルなどを傘下に置くマレーシアのロバート・クオ氏(82)で、同誌の推定によれば、その資産総額は53億ドル(約5830億円)。この1年間で推定12億ドル(約1320億円)分の資産を増やした。
2位には、同じくマレーシアの衛星テレビ局アストロと携帯電話会社マキシスを傘下に置くアナンダ・クリシュナン氏が入った。その推定資産額は51億ドル(約5610億円)。
3位にリストアップされたのはシンガポールを拠点にホテル・不動産業を支配下に置くクエ・レンベン氏で、その推定資産額は40億ドル(約4400億円)。
トップ10のうち華人が7人を占め、東南アジアの経済を華人が牛耳っていることが改めて示された形になった。
また富豪上位40人の合計資産は620億米ドルで、昨年より150億米ドル増えた。富める者がますます富んでいくことが数字でも示されている。
上位40人の国籍別内訳は、マレーシアとタイの富豪がそれぞれ9人で、次いでインドネシアが8人、シンガポールとフィリピンがそれぞれ7人だった。
マレーシアの英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズによれば、トップ10に入った富豪の顔ぶれは以下の通り。
1.ロバート・クオ(マレーシア):推定資産額53億ドル
−シャングリラ・ホテル・チェーンや香港の英字紙サウス・チャイナ・ボスト、不動産グループ、ケリー・プロパティーズを傘下に置く。
2.アナンダ・クリシュナン(マレーシア):同51億ドル
−衛星テレビ放送局アストロや携帯電話会社マキシス・コミュニケーションズ、マレーシアの競馬事業を傘下に置く。
3.クエ・レンベン(シンガポール):同40億ドル
−世界で最も高級なホテルを複数所有するミレニアムおよびコップソーン・ホテル・チェーンや大手不動産デベロッパーのシティー・デベロップメントを保有。
4.ウン・テンフォン(シンガポール):同32億ドル
−シノ・グループを通じて香港最大規模の不動産デベロッパーを保有。シンガポール最大の土地保有者を傘下に置くファー・イースト・オーガニゼーションを保有。
5.チャロエン・シリバダナバッディ(タイ):同30億ドル
−露天商の息子として生まれ、タイでの飲料、ビール、酒類の販売で財をなす。
6.リー・センウィー(シンガポール):同27億ドル
−シンガポール最大級の銀行オーバーシーズ・チャイニーズ・バンキング・コーポレーション(OCBC)を率いる銀行家。
7.リム・ゴートン(マレーシア):同26億ドル
−アジア最大級のカジノ事業者、ゲンティン・グループや世界3位の客船グループ、スター・クルーズのオーナー。昨年にゲンティンの会長職を退き、息子のリム・コックタイ氏に会長を禅譲。
8.クエ・レンチャン(マレーシア):同24億ドル
−域内の大手金融コングロマリット、ホンリョン・グループ・マレーシアを率いる銀行家。3位に入ったクエ・レンベン氏のいとこ。
8.ウィー・チョヨー(シンガポール):24億ドル
−シンガポール最大手銀行のひとつ、ユナイテッド・オーバーシーズ・バンク(UOB)を率いる銀行家。昨年の4位からランクを下げた。
10.ブディ・ハルトノ(インドネシア):同23億ドル
−世界最大級の丁子タバコ・メーカー、ジャルームのオーナー。
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