2005年09月18日08時28分掲載
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中東
イラクに内戦起こらない 英コラムニスト
【東京17日=齊藤力二朗】15日付の英紙インディペンデントによると、米国人コラムニスト、ロバート・フィスク氏はコラムの中で、イラクは内戦にはならないとする 考えを披瀝した。
同氏は「イラクは内戦にはならないであろう。イラクに内戦などいまだかつてなかったことだ」と指摘した。
同氏によると、シーア派のモスクの建設に反対したスンニ派の肉親が殺害される事件が以前あった。同氏は1年前、犠牲となったこの肉親の関係者(医師)と話す機会を得た。
この医師に対し、こうした事件がシーア派とスンニ派との反目が内戦にエスカレートするかを聞いた。医師は「なぜ米国は内戦を望むのか。私はスンニ派で、シーア派の女性と結婚した。あなたは、私に妻を殺させるつもりか」と反駁したという。
シーア派の教えも、宗教による内戦を是認していないと、フィスク氏は解釈する。
まだ宗派対立が内戦に発展したレバノン情勢に言及し、内戦で15万人が死亡した事実を取り上げ、イラク内戦の回避を図ることの重要性を指摘した。
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