2005年10月06日01時25分掲載  無料記事
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豪出身のグアンタナモ収容者が英国旅券を申請

 【アデレード26日=木村哲郎】2001年12月に旧タリバン政権兵士としてアフガニスタンで捕捉され、その後キューバのグアンタナモ米海軍基地に拘束されていたアデレード出身のオーストラリア人、デービッド・ヒックス氏(30)がこのほど、弁護士を通じて首都ワシントンの英国大使館で、英国旅券の申請手続きを行なった。母親が英国籍だという。 
 
 ことし初め、グアンタナモ基地にいた英国籍の9人の拘束者が英国に送還された。英政府は、基地に収容された者に対する司法手続きが、国際基準を満たしていないとして米政府に苦情を申し入れていた。9人の送還は、英政府の働きかけが成功したものとされている。 
 
 ヒックス氏は最近、母親が英国籍あることを弁護士に告げた。英国籍を証明する旅券を入手すれば、送還された9人のように、基地から英国に送還されるとの考えのようだ。 
 
 この手続きには半年から1年近くかかるという。米政府は、ヒックス氏に対し11月18日に軍事司法手続きを開始するが、同氏の旅券申請がどう影響を与えるのかは、わかっていない。 


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