2005年10月13日07時05分掲載  無料記事
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パレスチナ民間人を「人間の盾」とし使用へ イスラエル軍が自衛手段検討

【東京13日=齊藤力二朗】パレスチナの民間人をイスラエル軍が「人間の盾」として使うことが、特別措置により可能になりそうだ。12日付のクドゥス・プレスがイスラエル紙マアーレフ(11日付)を引用して報じた。 
 
 それによると、イスラエル軍司令部は、軍事作戦中の自軍兵士が自らを守るため、パレスチナの領土でパレスチナの民間人を「人間の盾」として使うことを可能にする方策を検討している。イスラエル最高裁判所は、これを国際法違反として禁じている。 
 
 そこで軍検察当局は、「特別許可」という新たな手段で実現させることを目指している。それを裁判所で正当化するには、過去の実例を振り返ればよいだけだ。 
 
 現在検討されているのは、最高裁判所がいかなる種類の拷問をも禁止したので、パレスチナ人拘束者に対する拷問に諜報機関が抜け道として今日使っているやり方に似た司法形式だ。 
 
 すなわち、諜報機関の捜査官たちは、「特別許可」を司法省に申請する。するとこの拷問は、「許可を受けた拷問」に変更されるという仕組みだ。この方式を使えば捜査官たちが拘束者に対して暴行を働いたと非難されても、「特別許可」を受けているという理由で正当化が可能になる。 
 
 イスラエル軍検察当局の消息筋は、「この方式は諜報機関で適用されているのだから、最高裁判所がこの考えを受け入れると軍検察は期待している。3人の判事は、パレスチナ人を人間の盾に使うことを拒否した最高裁判所の禁令に不満を抱いている」と明らかにしている。 


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