2005年10月27日21時54分掲載  無料記事
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仏極右政党のNGOがイラク難民キャンプ訪問

 【パリ27日=及川健二】フランスの極右政党・国民戦線の関連のNGOが先月、ヨルダンにあるイラク難民キャンプを訪れた。同党が発行する「週刊ナショナル」が伝えた。 
 
 1995年にジャニー・ルペン党首夫人が代表となり結成されたNGO組織「イラク子どもSOS」は1995年からイラク国民への人道支援を継続しており、先月17日から21日までの訪問では難民キャンプに食料や衣料品などを届けた。 
 
 今回の訪問に同行した「イラク子どもSOS」のジャンミッシェル・デュブワ書記長は「国連の調査によれば、150万人の子どもたちが医療品や食料の不足により死んだ。たとえそれが新世界秩序の犠牲者であるイラク国民であろうが他の人々であろうが、窮状を生きる人々に国民戦線は無関心でいられない」とイラク支援の目的を明らかにした。 
 
 国民戦線は1991年の湾岸戦争やイラク戦争に反対した。湾岸戦争時にはジャンマリ・ルペン党首がバクダッドに行き、フセイン大統領と会談しフランス人の人質を解放させるなど成果をあげた。イラク戦争前には国民戦線は党を上げての反戦キャンペーンを行い、欧州議会に属する同党議員は議会で反戦の演説を繰り返し、また国内において反戦集会を組織した。 


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