2005年10月31日00時26分掲載  無料記事
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仏で同性愛者対象に政治家好感度調査

 フランスの調査機関「LH2」が8月22日から9月28日にかけて同性愛者(両性愛者も含む)1004人を対象に行った、政治家好感度の調査の結果がこのほど、明らかにされた。(ベリタ通信=及川健二) 
 
 22人の仏政治家の名を挙げ「同性愛者と異性愛者の権利平等のために具体的な取り組みをすると思うか」かを聞いた。 
 
 同性愛者であることを公言しているベルトラン・ドラノエ・パリ市長に対して「はい」と応えた回答者は78%で1位、2位が今月中頃来日したジャック・ラング国民議会議員(社会党)の74%、3位がノエル・マメール欧州議会議員(緑の党)の71%、四位が中絶合法化の立て役者シモーヌ・ヴェイーユ氏の53%だった。 
 
 ワースト1はジャンマリ・ルペン国民戦線・党首で「はい」と応えた人はわずか1%、ワースト2が同じく極右政治家のフィリップ・ドヴィリエ・政党「フランスのための運動」党首で4%、ワースト3がドミニク・ドヴィルパン首相とニコラ・サルコジ内相でそれぞれ13%であった。 
 
 調査機関・IPSOSが7月20日に発表した仏政治家の好感度調査でもドラノエ市長は一位の座についている。同性愛者であることを明らかにしている同氏がフランス国民全般から支持されていることは、フランス人の成熟のあらわれであろう。 


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