2005年11月01日19時07分掲載
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在モスクワ大使館で裏金作り、ロシア課の女性スキャンダル 鈴木宗男氏が外務省の醜聞暴露
【東京1日=ベリタ通信】先の衆議院選挙で国政復帰を果たした鈴木宗男衆院議員(57=受託収賄罪などで一審懲役2年、控訴中)が1日までの「夕刊フジ」のインタビューの中で、在モスクワ日本大使館が外交特権で中古車を仕入れて高値で売っていたことや、元ロシア課長が酔っ払って赤坂の料亭で芸者にしなだれかかり、幼児言葉で醜態をさらしたなど外務省のスキャンダルを告発している。
外務省に影響力を持っていた当時、鈴木議員には汚職のうわさが絶えなかったが、最近は一転、政府に説明を求める質問書を連発するなど、外務省の醜聞を徹底して暴露する側に回っている。
夕刊フジの取材に鈴木氏が語ったところによると、在モスクワ大使館には1989年ごろまで「ルーブル委員会」という裏金作りの秘密組織があり、外交官の免税特権を使って中古車を安く買い、高値で売却していた。売却して得たロシアのルーブルをスウェーデンの通貨クローネに闇レートで両替していた。
具体的には「大使館員が得たルーブルは、大使館ナンバー3の総括担当参事官が執務室内の金庫かカギのかかるキャビネットに保管。大使館員の必要に応じて売却し、ストックホルムの銀行にクローネ建てで振り込ませていた」。
この裏金作りの事実はロシア側に知られており、関与した大使館員は「今、北方領土交渉の直接の担当幹部」で、ロシアに弱みを握られた形になっているという。
夕刊フジによると、鈴木氏はこのほか、女性スキャンダルとして、1995年、赤坂の料亭で来日したロシア人を接待した際の出来事として、当時の外務省ロシア課幹部の実名で上げ「酔っ払って芸者にしなだれかかり、『僕ちゃん、寂しいでちゅ』と幼児言葉になったり、仰向けで両足を掲げてオシメを替えてもらう赤ちゃんポーズを取った」と暴露。この幹部は「女性問題も抱えていたようで、米国へ異動したとき、不倫相手の女性職員も一緒だった」とも述べている。
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