2005年11月17日23時16分掲載  無料記事
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イラクで戦うロシア人志願兵を募集  兵員不足の米軍が苦肉の策

【東京17日=齊藤力二朗】イラク戦争の混迷化で新兵募集に苦慮する米軍は、ついにイラクに派遣するためロシア人軍務経験者を対象に志願兵を募集し始めた。16日付のアラビア語のニュース・サイト、モヒートがロシアのニュース・サイトを引用して伝えた。 
 
 それによると、モスクワの消息筋は、過去に紛争地域で軍務に就いとことがあり、軍事技術の経験を有す者の中から米国のために働く志願兵の募集が始まったと明かした。 
 
同筋によると、米国側はイラクでの任務の契約締結のために、世界の多くの国で志願兵の募集活動を開始した。 
 
 ロシア語のニュース・サイトによると、モスクワだけで幾つもの組織が、イラクやアフガニスタンで戦闘するために志願兵の募集活動を始めたという。 
 
 同サイトによると、第1に求められるのは、戦闘経験がある者、特に特殊作戦部隊の将校連や爆発物や通信の専門家、自動車運転手、パイロット。一例としてアフガニスタンの首都カブールに駐在する国連職員の警備員にロシアの特殊作戦部隊の将校が加わっていることは良く知られている。 
 
ロシアの公式機関は、この報道に何の論評もしていない。志願が軍を退職した形で行われるのか、政府が許可する形を取るのかなどは不明。ロシアの法律では、ロシアの市民が外国での戦争に参加することは禁じられている。 


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