2005年11月17日23時36分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200511172336444

「JIの資金源はマレーシア」との報道に不快感表明 マレーシアの副内相

【クアラルンプール17日=和田等】インドネシアのジャワ島で同国警察に射殺された爆弾製造の専門家で、バリ島爆弾テロ事件の首謀者とされるマレーシア人のアザハリ・フシン容疑者(48)に関して、インドネシア語紙「メディア・インドネシア」が治安情報筋の話として、同容疑者が同じくマレーシア人で逃亡中のヌルディン・トップ容疑者とともにマレーシアから資金を調達していたと報じた。同紙は、外国の外交官がアザハリ、ヌルディンの両容疑者に資金を渡す窓口役を果たしていたとも伝えた。 
 
 2002年10月のバリ島爆弾テロ事件後、インドネシア治安当局は両容疑者を東南アジアにネットワークを持つイスラム系テロ組織ジェマ・イスラミア(JI)の幹部とみて行方を追ってきた。 
 
 メディア・インドネシアの報道についてマレーシアのノー・オマル副内相は16日、マレーシアの英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズに対し、同報道には根拠がないと反論、その上で、アザハリ容疑者がマレーシアから資金提供を受けJIの活動資金にしていたという証拠を提示すべきだと主張した。 
 
 同相はまた、「テロを支援しないというのがマレーシア政府の一貫した方針だ。こうした報道でマレーシアのイメージが傷つけられ、インドネシアとの間の良好な関係にも障害となりかねない」と強い不快感を表した。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。