2006年01月17日10時01分掲載
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根津教諭の「君が代」拒否
「君が代」不起立の教員が、都教委の再発防止研修阻止への支援を呼びかけ
「君が代不起立・再発防止研修」でゼッケンを着けて研修を妨害したとして、懲戒処分を下した教員10人に対して、東京都教育委員会は新たに再発防止研修命令を発令した。被処分者の一人、根津公子・立川二中教諭(55)は、「君が代」不服従者を徹底的に叩き潰そうとする都教委の「いじめ」行為に抗議し、再発防止研修を阻止するための行動への市民の参加を呼びかけている。(ベリタ通信)
都教委の教育破壊とたたかう皆様へ
根津公子(立川二中教員)です。遠方の方にも知っていただくためにお送りします。
12月1日、7月21日の再発防止研修の際にゼッケン等着用とその禁止理由を質問をした10人を職務専念義務違反、信用失墜行為だとして、また、欠席した1人を職務命令違反と信用失墜行為だとして、都教委が懲戒処分をしたことは皆様、ご存じかと思います。
さて、今度はその処分にかかわり都教委は、ゼッケン等着用の10人に対し、新たに再発防止研修命令(1月19日および減給被処分者には、もう1日)を発令しました。服従しない者は徹底的に叩き潰そうとする都教委に対し、抗議と闘う意思表示はその都度しようと思い、私を含む5人の対象者は1月11日、東京地裁に執行停止申立をしました(今回申立をしなかった人たちも、抗議と闘う意思はまったく同じです)。この申立が受理されて、再発防止研修が取りやめられればいいのですが、日本の裁判所が国や都を是正指導するような判決・決定を出す望みはほとんどないでしょう。ですから、19日の再発防止研修は強行されるでしょう。
私たち10人は、「君が代」不服従は、今教員として選択すべき行動、と確信しています。だから、それを「非行」だとした再発防止研修なるものを受講させられることに抗議をし、当日ゼッケン等を着用したり、また、講師の話や運営の仕方に抗議質問をし続けたのです。地方公務員法と非違行為について抗議をしたはずの講師は、自身の目前でゼッケンをつけている私たちに、「ゼッケン着用は職務専念義務違反だ。外しなさい」とは、一言も言えませんでした。再発防止研修は、私たち(受講者と抗議行動に参加された皆さん)の行動の前に、実質、成功しなかった、ということです。それでも都教委は処分を濫発するのです。恥を知れ、と言いたいですね。
都教委は、私たちを転向させるまで処分と再発防止研修を濫発し続けるでしょう。私たちは、学校を服従支配の場、それを子どもたちに教える場にさせることを拒否し、こうした不条理なことには、たたかい続けます。同じお気持ちの方、ともに闘いましょう。ぜひ、お力をお貸しください。物理的に参加できない方は、抗議の意思を都教委、当該の区市教委(新宿、練馬、府中、立川、日野)へ寄せてください。
当日の行動について、「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会からの呼びかけ文を添付します。
日時 06年1月19日 9時15分
場所 東京都総合技術教育センター前 集合してください。
(JR水道橋・お茶の水寄り出口、都営地下鉄水道橋、都立工芸高校隣)
なお、私(根津)には、後日専門研修が課せられています。日にちがわかり次第お知らせしますので、そちらにもぜひいらしてください。
ついでに。12月1日、私は処分書を受け取る時だけ勤務、他の時間は年休申請をし、行使したのですが、市教委を通じて都教委はすぐに、年休申請に不備はないかと調査に乗り出しました。一時はこれで処分する勢いでした。そして、1月13日になって、この日の年休は「8時間」と書いたところを、「9時間」と書き直しをさせられました。これで、1件落着! 何とか引っ掛けたい!との都教委の気持ちの表れですね。
12月1日、処分書を受け取ってから年休を申請しようとした被処分者がいたのですが、その人が同行した管理職に、口頭で年休申請をしようとしたら、都教委の役人は、その管理職に向って、「時期変更権!」と叫びました。年休を許可するな!ということだったんです。私は近くでしっかり聞きました。表面に出ていない攻撃は、枚挙に暇がありません。 たたかう中でしか、現状は打開できませんよね。
では、19日(木)、どうぞよろしくお願いします。
【よびかけ文】
「ゼッケン」着用等の被処分者に対する
新たな「再発防止研修」を許すな!
1.19被処分者支援・抗議行動に来て下さい!
日時 06年1月19日 9時15分
場所 東京都総合技術教育センター前
(JR水道橋・お茶の水寄り出口、都営地下鉄水道橋、都立工芸高校隣)
都教委が、またまた被処分者に対する理不尽な弾圧を加えてきました。
7月の「再発防止研修」での「ゼッケン」等着用(10名)・9月「再発防止研修・専門研修」未受講(1名)で処分された被処分者(処分発令12月1日)に対して12月19日付で新たな「服務事故再発防止研修」を発令したのです。
去る7月21日の再発防止研修では、「転向」を強要する都教委に対し、「一人も反省しない。反省すべきは都教委だ。」と被処分者(研修受講者)は次々と質問を浴びせ、質問には一切答えない都教委に抗議し続け、研修の意図を完全に打ち砕きました。
これに泡を食った都教委は、「研修」時の「ゼッケン・ハチマキ・Tシャツ」着用を「服務専念義務違反」と言いがかりをつけて、12月1日に上記11名(専門研修未受講1名を含む)を処分したのです。
今度はその内10名にまたもや「再発防止研修」を命令し、執拗に繰り返し、「反省・転向」を迫ろうというのです。06年卒・入学式を前にした「見せしめ」です。まさに逆らうものは何が何でも「いじめる」という姿勢です。
こんなことを許すわけにはいきません。これは都教委の「悪あがき」です。06年卒・入学式を目前にして、生徒に対する「君が代」斉唱指導の徹底を企む都教委に抗議し、被処分者支援の輪を広げ、反撃しましょう。
被処分者の会は、当日(1月19日)、上記の該当者支援・再発防止研修抗議行動を行います。職場、地域から支援に来て下さい。
都教委の度重なる攻撃と対決して不屈に闘う被処分者に皆さんの支援をよろしくお願いします。
2005年1月 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
連絡先:事務局(近藤)090−5327−8318
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