2006年01月24日03時21分掲載
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ライブドア事件
「会社はつぶれない」と社内で副社長が説明 ホリエモン逮捕、ライブドアニュースは一応「客観報道」
【東京24日=稲元洋】ライブドアの堀江貴文社長の逮捕を受け、ライブドアが運営してるポータルサイトの「ライブドアニュース」はテレビや通信社などの速報には若干遅れながら、午後8時すぎに逮捕の一報を自社記事で伝えたほか、ライブドア社内の様子について「別の幹部らが午後9時45分、オフィスで業務にあたっていた社員を集め、逮捕の事実を報告した。社員約150人は堀江社長の席を囲み、不安げな表情で幹部の説明に耳を傾けた」などと報じた。
ライブドアニュースによると、伊地知晋一副社長は、社員に対し「現取締役6人のうち3人が逮捕された。容疑は確認できていない」としたうえで、「会社はつぶれない。安心してほしい」「とにかく今行っている事業を続けていくことが大事」と呼びかけたという。
ライブドアニュースは、堀江社長逮捕について会計専門家の早稲田大学大学院の花堂靖仁教授にコメントを取材、この中で同教授は「逮捕はやむを得ない。物事を実質で見ることを見逃し、形式が整っていれば何でもいいという判断で動いた結果だろう」と指摘している。
さらにライブドアニュースは同教授の「少なくとも司直が判断した以上、法の処罰を受けざるをえないのではないか。世論に裁判官も敏感になっているから、(堀江氏らが)裁判に勝てる見込みはないだろう」「ライブドアは、東証が求めている情報は開示できないだろうから、監理ポストに入り上場廃止にならざるを得ないだろう」など手厳しい意見も紹介、一応、自社の事件を「客観的」に報じている。
ライブドアはサイト上で、社長逮捕を受けた今後のポータルサイトの運営について「月間約1400万人のユーザーの皆様からご来訪を、約300社の広告主からのご出稿を頂いており、既に法人としての株式会社ライブドアからは独立した『公共性』を有していると考えます」とし、今後も、メディアとしての「中立性」「独立性」を最大限に確保しながら、運営を継続するとしている。
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